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「エレクトロニクス・アーツ浜松賞」最初の受賞者に冨田勲氏が選ばれました。
この「エレクトロニクス・アーツ浜松賞」は、財団法人ローランド
芸術文化振興財団が
『電子楽器演奏および、音楽制作における先駆的貢献と、電子音楽分野の確立に
貢献』された方を
表彰していくための「顕彰制度」として設けられたもので、第1回受賞者に冨田
勲氏が選ばれました。
●受賞理由 (報道関係資料より〉
「冨田勲氏は、1974年にシンセサイザーによる本格的な第1作である「月の光−
ド
ビュッシーによるメルヘンの世界」を発表され、その作品はアメリカ・ビルボー
ド誌
のクラシックチャート第一位を獲得するなど、全世界で空前のヒットとなったこ
とは
周知の通りである。
オーケストラのすべての音色作りはもちろん、全パートの演奏と録音を冨田氏ご
自
身がお一人でこなされ、この音楽制作方法は現在主流となるパーソナルスタジオ
での
音楽製作の先がけとなっている。その後も、次々とアルバムを発表され、クラシ
ック・
ファンや電子音楽ファンのみならず、幅広い層から圧倒的な支持を得ている。
当財団では、同氏の電子楽器演奏、電子楽器を駆使した音楽制作を通じた電子音
楽
分野確立への多大な貢献と業績を称え、このたびの『エレクトロニクス・アーツ
浜松
賞』贈呈に至った。」
●冨田勲氏コメント
このたびの「エレクトロニクス・アーツ浜松賞」に、私が
初の受賞者ということで、たいへんうれしく名誉に思い
ます。それと同時に、私自身ここで過去をふり返り
まして感慨深いものがあります。
私は作曲をするかたわら、40年近くにわたって、
独自に電子機器による新しい響きを出す楽器音の
開発にこだわってまいりました。それは私の音楽表現
にとって極めて重要な事柄との思い込みがありました。
しかし、それには過去の参考にするものがなく、
ひたすら地図のない山を登るようなもので、進む先に
明確な目標も見えてこず、ただ足元を見ながら自分の
信念と、その先の未来に広がるであろう大きなロマン
のみを頼りに夢中になって今日までに至りました。
その間ローランド設立当時の梯社長、そして社員の
方々からは多大な技術的なご協力をいただきました。
山の霧が晴れてふり返り、はるか下に自分の
登ってきた足どりが見えてきた瞬間、私のはなはだ
勝手な解釈ではありますが、その方向は間違って
いなかったと確認ができた時、後悔のない時を、
志を同じくするみなさんとともに過ごさせていた
だいて来たことに大きな幸せを感じます。
その証が今回の賞であると思い、心から皆様に
お礼を申し上げます。
まだまだこの先にも険しい難所がありますが、ロマン
がある限り今後も続けてまいりたいと思います。
よろしくお願いいたします。
冨田勲
財団法人ローランド芸術文化振興財団のページは
コチラ
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